はじめに
こんばんは、pyontaです。
今回は一般販売のHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]についてディテールアップした作例紹介とバリエーションを交えたレビューをさせていただきたいと思います。
RX121-1 ガンダムTR-1 [ヘイズル改]は『機動戦士Zガンダム』の公式外伝『ADVNCE OF Z』に登場するモビルスーツで、劇中のジオン残党モビルスーツとの戦闘で大破したRX-121 ガンダムTR-1 [ヘイズル]をRGM-79Q ジム・クゥエルとヘイズル用予備パーツで修復及び改修した機体に当たります。因みに開発系譜で並べてみるとRGM-79Q ジム・クゥエル→RX-121 ガンダム [ヘイズル]→RX-121-1 ガンダム [ヘイズル改]となります。RX-121とRX-121-1はカラーリングが異なるものの型式や名称が似ており、外観は胸部ユニット及び腰部ユニットを除けばほぼ同じ構造ですが全体的な機能向上が計られ、Gパーツ[フルドド]、イカロス・ユニット(未キット化)及びサブ・アーム・ユニット等の様々なオプションを装備する事が可能となり、将来的な”万能化構想”の上流に位置する試作機となりました。2020年3月現在ではプレミアムバンダイさんを中心にA.O.Zへのリフォーカスがなされ1/144スケールにて多くの機体のキット化が進められております。単体としても十分楽しめる内容とクオリティーで価格も1,200円付近と正に万能なキットだと思いますので是非チェックしてみて下さい。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改]
本体
まずは完成したHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]の全身画像からです。私の中で定番の部分塗装、カラーチップ、水転写デカール、プラバン加工、スジ彫り、墨入れ、つや消しのトップコートで仕上げてます。
右側からの全体像が下の画像です。今回ちょっとしたこだわりと言うか頑張ったところはアンテナでプラバンから新規に造ってみました。イメージ的にはユニコーンガンダムをモチーフにしてます。
そして左側からのヘイズル改。ハンドパーツはビルダーズパーツを使用してます。初めての転用でしたが非常に細かく造り込まれていて素晴らしかったです。手首を替えるだけでもかなり精密感がアップします。
A.O.Zの機体に良く見られる指先を赤く塗装する方法もご紹介していますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
後方からの画像へ・・・頭部の合わせ目がガッツり出ておりますがここで私のレベルがお分かりいただけるかと思います(笑)。足底を3mmくらいヒールにしてみたのでちょっとだけ足長効果がありますでしょうか。
改めて前方へ・・・やはりハンドパーツが良く効いてくれている様な気がします。
今回の作例における部分塗装に使ったガンダムマーカーエアブラシシステムのレビューも書いておりますので良かったらご覧下さい。
各部アップ
粗が見えるのであまり寄りたくはないところですがイケメンです。
続いてヘイズル改に特徴的なかなりゴツい下半身です。フロント・スカートの分割やパネルの追加(黄色の部分)、脚底部の底上げ等少しだけ改造してます。ディテールはプラバンやカラーチップ、スジ彫り、部分塗装、墨入れ、水転写デカール等いろいろとやっているのでくどいのが好きでない方にはお気に召さないかと(笑)。
下の画像は後ろ上方からのアップ画像です。ヘイズル改に特徴的なブースター・ポッドが良く見えます。因みにこのブースター・ポッドはプリムローズの第1種兵装用に制作した物を流用しています。
FG プリムローズ第1種兵装系統のバリエーションレビューはこちらからどうぞ。
そして腕部分のアップ画像です。肩部分のスラスターは黄色に塗り分けましたが合わせ目消しはサボっております。加えて手の甲にヒビが入っていますね・・・ちょっとショックですが見なかった事に(笑)。
最後は見下ろすアングルの1枚です。何回造っても格好良いです(笑)。
付属武装
付属する武装は取り回しが良いとされるビーム・ライフルからご紹介です。
画像のビーム・ライフルは少し改造しておりますので制作記録にご興味のある方は下の記事もご覧下さい。
続いてブースター、燃料タンク、シールド機能を合わせ持つシールド・ブースターの装備状態へ。この武装も格好良いですよね。
そしてジム系列で良く使われている型式RGM・M-Sh-ABT/S-0019Sのシールドも付属します。他にもビーム・サーベルが1本付属するので非常にお勧めのキットですね。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改](軽装状態)
ビーム・ライフル装備
ここからは両肩のアクチュエーターをマルチプル・グレネード・ランチャーにし、ビーム・ライフル×2装備にしてヘイズル改の軽装状態へ。下の画像(上)がホールディング・グリップ格納状態、(下)が多目的グレネード・ランチャーに換装した軽装状態の画像です。
※ビーム・ライフルが2つ必要なのでHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]が2キット分使っています。
ここでガンダムTR-1 [ヘイズル改](軽装状態)の全体画像へ。
グレネード・ランチャーの設定カラーは多分黄色なのですが個人的なミサイルの印象で赤をメインに塗装してみました。意図していませんでしたがトリコロールカラーの一色となってくれたので良い感じになってくれた気がします。
シールドなしで軽量化を計ってグレネードランチャーとビーム・ライフル×2で火力と俊敏さがアップされていそうですね。どこかケンプファーを想像させるところがあります。
銃口を振り上げて・・・因みに換装の際の塗装ハゲを避けるために本パーツはアクチュエーターごとの換装としています。当該キットは1,200円前後でシールド・ブースターも複数用意したいところなので複数購入がお勧めです。
ここからはBANDAIさんの”アクションベース5”を使ったディスプレイへ。
まだディスプレイの例数が少ないのですがアクションベース5のレビューも書いていますのでよろしかったらどうぞ。
ジョイントはコの字型のタイプを使用しています。アクションベース5は各関節がロック式になっているので安定性は良いですが操作性はその分少し犠牲になっている印象です。
とは言えポーズを付けてディスプレイするだけで表情が劇的に変化するのでこれまでアクションベースを使った事がないという方にはお勧めです。
ポージングのバリエーションが少ないところもお恥ずかしいところですが改善していきたいと思います(笑)。
最後は下からの煽り画像です。
ビーム・サーベル装備
ここからはビーム・ライフルからビーム・サーベルに換装して行きます。手持ちのテスト機カラーの柄が見つからなかったかったのでティターンズカラーの物を流用しています。
そして右手の武装もビーム・サーベルとした二刀流のヘイズル改へ。
※二刀流にするには2キット必要です。
反対側から。個人的にはヘイズル改は俊敏に動く印象がないのですが軽装と言う事で近接戦闘にも対応出来そうにも思えます。
逆手でビーム・サーベルを振り下ろすヘイズル改・・・ガンダムにビームサーベルはやはり鉄板ですね。
2連結ビーム・サーベル装備
ここからはガンダムTR-1 [ヘイズル改](軽装状態)の左手の武装を両刃のビーム・サーベル(アンビデグスハルバート風)に換装・・・本編にはないですがお付き合い下さい。
因みにこちらの改造武装は制作記録を残しておりますのでご興味のある方は下の記事もお読み下さい。
見た目もかなり派手でお気に入りの武装なのですがポージングにはかなり苦戦です。
そして右手に2連結のビーム・サーベル(アンビデクストラスハルバート風)の武装を持ち替えて撮り直した画像・・・こちらは良く撮れた気がします。設定にはない武装ですがお試しいただけると幸いです。
フェダーイン・ライフル装備
続いてガンダムTR-1 [ヘイズル改](軽装状態)に改造したフェダーイン・ライフルを装備させた状態へ。こちらも劇中での装備はなかったと思いますがティターンズの武装と言う事で装備させてみました(笑)。
右手に持ち替えて・・・フェダーイン・ライフルはかなり持たせにくい形状なのでポージングが限られてしまいますが長ものなのでやはり魅力的です。
フェダーイン・ライフルの銃口を向けての1枚です。
因みにHGUC マラサイ(ユニコーンver.)からの流用なのでよろしかったらお試し下さい(笑)。
ここからはアクションベース5を使ったディスプレイへ。
ビーム・ライフルを抜いて近接戦に備えるヘイズル改(軽装状態)。
ビーム・ライフルを追加した状態へ。フェダーイン・ライフルの形状的にポージングはかなり限定されますが脇に抱える事も出来ました。
フェダーイン・ライフル武装最後の画像です。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改](標準装備)
ヘイズル改のブースター・ポッドにシールド・ブースター、右手にビーム・ライフル、左腕にシールドを装備させてヘイズル改の標準装備の完成です。この時点から拡張性の高さの片鱗が見えて来ますね。
左腕のシールドで防御しつつビーム・ライフルによる攻撃を試みるヘイズル改・・・構造上、縦に長くなるので撮影が難しかったです。
ちょっと落ち着いた感じでカメラ目線のヘイズル改。
スタンディング・ポーズの撮影最後はビーム・ライフルでエイミングするヘイズル改を・・・シールドが1枚増えるとボリュームと情報量が大きく上がるのでやっぱり格好良いですね。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改](強襲形態)
ここからはヘイズル改にシールド・ブースターをもう1枚追加した強襲形態へ。
※再現するにはHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]が合計で2キット必要になります。
当該武装はブースター及び燃料タンクとしての機能を付与されたシールドで、被爆の際の誘爆(被ダメージ)を回避するために難燃性の燃料を使用しているなどのエピソードもあったりします。
強襲という点ではアウトレンジから一気に敵陣に侵攻するという戦略を取るようなので交戦時(敵陣侵入時)にはシールド・ブースター内の燃料は空に近い状態とも推測されるので誘爆によるリスクもコントロールされているのかななんて思ったりもしますよね。
ここからはビーム・ライフル×2を装備させてヘイズル改(強襲形態)の標準的な状態へ。
反対側からの1枚です。シールド・ブースターのゴテゴテ感が堪りません(笑)。イラスト意外の立体物を目前で見るのは初めてなのでやはりテンションが上がります。話が逸れますがGUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE等で商品化されないですかね。
ここからはシールドの向きを変えて設定資料で良く見かけるスタイルへ。かなりの怒り肩なので個人的には上で紹介していた逆位の方がバランスが取れていて好みかなと言った印象です。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改](高機動形態)
ここからはシールド・ブースターを更に1枚追加して計3枚へ・・・肩部分のアクチュエーターもホールディング・グリップを立てた状態のパーツ付きのものと丸ごと差替えてガンダムTR-1 [ヘイズル改](高機動形態)です。わかっていたつもりですがボリュームが凄いですね。
※再現するにはHGUC TR-1 [ヘイズル改]が3キット必要です。
両手でホールディング・グリップを握るポージングはギリギリでヒヤヒヤした撮影に・・・加えてアンテナの自作のせいでこのポージングでは干渉が酷くなってしまっていたので皆様も長くし過ぎないようにご注意下さい。因みにホールディング・グリップはシールド・ブースターの推力に腕部分が耐え切れずに自壊してしまわないようにするための装備のようです。
下の画像はホールディング・グリップを離した状態です。この時点でプロペラント・タンク内は空になっており、シールドのみとしての運用に切替わるものと思われます。
ビーム・ライフルは腰部ラッチに取り付けられる”フレキシブル・ビーム・ライフル・ユニット”というオプション装備で携行される設定のようですがキットとしては付属してないので時間が出来たら造ってみたいなと思っています。
ここからは更にビーム・ライフルを追加して臨戦体勢へ。暗い画像が続いて申し訳ありません。
左側からです。やはり各部が干渉するのでポージングは限定的に・・・再現出来ただけで満足なのですけれど(笑)。
反対側からの1枚です。
最後は銃口を向けるポージングにて。これは良く撮れた気がします(笑)。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改](サブ・アーム・ユニット装備状態)
ここからはガンダムTR-1 [ヘイズル改]にサブ・アーム・ユニットを装備させた形態へ。ガンプラとしてはHGUC ガンダムTR-1 [アドバンスド・ヘイズル]から当該パーツを流用可能です。下の画像ではビーム・ライフルをサブ・アーム・ユニットにホールドさせた状態です。
※再現するにはHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]とHGUC ガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]が必要です。
運用形態はメイン・アームとサブ・アームの切り替えでパイロットが操作するとされており、下の画像のようにビーム・ライフルをサブ・アームに保持させ、その後メイン・アームを操作してエネルギー・パックの交換等が実施出来る設定です。
下の画像ではメイン・アームがふさがっている時に、操作系をサブ・アームに移してビーム・ライフルのエネルギー・パック交換作業をしているイメージのワンショットです。
ビーム・ライフルをメイン・アームで両手持ちしつつサブ・アーム・ユニットにはビーム・サーベルとビーム・ライフルを装備・・・雰囲気がMSから離れて行くのを感じます。
最後はサブ・アーム・ユニットにビーム・ライフル×2、メイン・アームにビーム・サーベル×2を装備させた状態へ・・・近接戦及び中距離戦とバランスの良さそうな武装形態ですね。初めてのサブ・アーム・ユニットでしたがかなりディスプレイの幅が広がると感じましたのでお勧めです。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改](アドバンスド・ユニット装備状態)
ここからは更に高性能光学センサー・ユニット及び脚底部補助スラスター、FG Gパーツ[フルドド]のロング・ブレード・ライフルを流用してガンダムTR-1 [ヘイズル改]のアドバンスド・ユニット装備状態へ。
※再現するにはHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]とHGUC ガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]とFG若しくはHGUC Gパーツ [フルドド]が必要です。
因みにFG Gパーツ [フルドド]のバリエーション レビューも記事にしておりますのでご興味のある方はこちらもご覧下さい。
ロング・ブレード・ライフルとカラーリングを除けばほぼほぼガンダムTR-1 [アドバンスド・ヘイズル]ですがバック・パックがブースター・ポッドであるのが違いですかね。
ロング・ブレード・ライフルで長距離射撃したイメージでの1枚です。両手持ちも可能でエネルギー・パック交換待機状態も再現可能なので見応えありました。
最後は高性能光学センサー・ユニット越しのカメラ目線にて。設定上はモノアイが搭載されているようでこう言ったところも魅力的に感じてしまうアドバンスド・ユニット装備状態でした。
ガンダムTR-1 [ヘイズル改](スナイパー装備状態)
ここからは新型ショルダー・アーマーへ換装させ、GM用シールドを外してシールド・ブースターを左腕に装備させたヘイズル改(スナイパー装備状態)へ。
※再現するにはHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]とHGUC ガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]とFG若しくはHGUC Gパーツ [フルドド]と緊急脱出ポッド[プリムローズ]が必要です。
個人的にはあまり馴染みがなく初めての再現でしたが良いのではないでしょうか。
ロング・ブレード・ライフルを振り上げたポージングです。因みに今回のディスプレイにはBANDAIさんの”アクションベース2”を使わせていただきました。
アクションベース2のレビューについても書かせていただいておりますのでよろしかったらこちらの記事もご覧下さい。
一旦、退いた状態での1枚です。装備を確認すると高性能光学センサー・ユニット、新型ショルダー・アーマー、シールド・ブースター、ロング・ブレード・ライフル、サブ・アーム・ユニット、脚底部補助スラスターと豊富なオプションを纏っています。制作もかなりの時間を費やしました(笑)。
塗装が剥がれそうでヒヤヒヤしましたがロング・ブレード・ライフルを脇に挟んだポージングも何とか出来ました。
閉めの画像なので納得に行くものにしたかったのですが3時間かけて使えそうなのは2枚でした(泣)・・・
そして最後の最後の画像です。
制作記録
ガンプラとブログ制作を始めたばかりのものなので制作記録はほぼ無に等しいのですが、比較的新しく造っている関連武装等については他でご紹介させていただいておりますのでご興味がありましたらこちらの記事もご覧いただければと思います。
お勧め書籍
『アドバンス オブ Z』関連の書籍は希少性によるプレミアム化がとても激しいところが残念なのですが中古市場では”電撃ムック シリーズ vol. 6”も散見されるのでどうしてもと言う方はチェックしてみて下さい。また2020年4月現在では単行本”A.O.Z RE-BOOT GUNDAM INLE ガンダム・インレ ‐くろうさぎのみた夢‐”にて様々なガンダムTR-6が描かれており、過去設定等にも触れられているので合わせてチェックしてみていただけれと思います。
まとめ
以上が『ADVANCE OF Z ~ティターンズの旗のもとに~』からのエントリーのHGUC ガンダムTR-1 [ヘイズル改]の作例紹介とバリエーションレビューでした。
個人的には今、最も熱中しているシリーズのキットの制作であり、2019年のガンダム40周年のA.O.Zへのフォーカスも手伝って良い時代になったものだなと感慨深い気もしております。ウーンドウォート、フルドド、プリムローズ、ヘイズルII、ハイゼンスレイIIと思わずポチッとしまったのは私だけではないと思います。ただ、バリエーションが大きな魅力の一つでありながら、そこにこだわると恐ろしい事になりそうなのでちょっとした恐怖もあったりしますね・・・。
今回のベースキットのHGUCガンダムTR-1 [ヘイズル改]の価格は1,000円ちょっととお財布に優しいのですが、クオリティーも非常に高くかなりコスパの高い商品だと思っています。バリエーションを追求するともう一つ、更にもう一つと周囲の人間から何故同じ物を何個も買うの??と言われるガンプラあるあるが発生しそうですが本シリーズの設定である万能化換装システムの恩恵でいろいろな機体への流用も可能なのでポジティブに言えば使い道はたくさんありそうですね。
本商品は一般販売のキットで生産も安定して継続されているので購入に困る可能性は比較的低いかなと思いますので興味を持っていただけ方は是非チェックしてみて下さい。それでは最後までお読みいただきありがとうございました!