はじめに
こんばんは、pyontaです。
今回は電撃ホビーマガジン2007年1月号の付録である1/144 TR-1(ヘイズル2号機用)緊急脱出用ポッド[プリムローズ]の制作記録4回目をご紹介します。因みに前回の記事はこちらからどうぞ。
年号が令和に変わり、GWの10連休も終わってしまいガンプラ制作の時間がまた少なくなってしまいましたが、今回からは初めてのアドバンスド・ヘイズルのキットの封を開ける事となっているので頑張って造って行きたいと思います。と言う分けで今回はプリムローズの拡張パーツの一つであるマルチ・コネクター・ポッドと強化型シールド・ブースターの制作を中心にお伝えさせていただきます。
仮組み(マルチ・コネクター・ポッド)
まずは1/144スケールのプリムローズの拡張パーツともなるHGUCのアドバンスド・ヘイズルより、マルチ・コネクター・ポッドの仮組みです。プリムローズは試作機カラーで統一したかったので白のパーツはヘイズル改から流用してます(無改造で使用可能です)。また赤矢印のところは合わせ目が気になるのとバー部分を塗装したかったのですがちょっと複雑そうなので、切り取って丸棒を入れる方向で行きたいと思います。
と言うわけでアドバンスド・ヘイズルのキット由来の下の画像のユニットに手を加えて行きます。まずはこれを一旦、分解してバーの部分をニッパーで切取ります。
下の画像が問題の部分を分解して切り取った画像です。両脇の円柱はちょっと残してます。適当に切っているのでかなりバリがあるのでスジボリ堂さんの棒ヤスリできれいにします。
バリ取りが終わったパーツを元に戻します。まだ粗い面もありますが隠れてしまうのでこのまま進めます。
合わせ目消し(マルチ・コネクター・ポッド)
続いて、タミヤさんの流し込みセメントでパーツを接着して合わせ目を消して行きます。
一晩経って接着した部分をデザインナイフで削ってから#600でヤスリがけしたのが下の画像です。
ディテールアップ(マルチ・コネクター・ポッド)
まずはスジボリ堂さんのBMCタガネ0.15mmで赤矢印の部分にスジ彫りでパネルラインを追加し撮影用にグレーで墨入れしました。
そして下の画像の赤矢印部分に放熱フィンのようなディテールをプラ板で造って行きます。まずはドラパスさんのディバイダーで幅を計測します。
0.3mm厚のプラ板の端にディバイダーの端を引っ掛けて何度か削ります。
ある程度削ったら折り曲げてパキッとおります。
デザインナイフで下のようなプラ板を切り出します。
タミヤさんのリモネンセメントで接着して右下のようなパーツを制作しました。
貼付け先の形状に合わせてデザインナイフでRを付けます。
マスキングテープに貼付けて塗装の準備です。今回もガンダムマーカーエアブラシで塗装して行きます。
ガンダムマーカーエアブラシでグレーに塗装した画像が下です。
ガンダムマーカーエアブラシシステムのレビューはこちらからどうぞ。
同様にセンサーパーツを造ってガンダムマーカーエアブラシでアイグリーンに塗装したのが下の画像です。
下はメンテナンス口をイメージしたパーツです。こちらもガンダムマーカーエアブラシのティターンズブルーで塗装してます(ティターンズブルーは2019年5月現在ではバラ売りされていないのが残念です)。
プラ板加工によるディテールアップ後のマルチ・コネクター・ポッドの画像が以下です。
続いてマルチ・コネクター・ポッドのスラスターの塗装へ。下はマスキング後の画像です。
こちらもガンダムマーカーエアブラシで塗装。ガンダムマーカーはガンダムイエローを使用しました。
マスキングテープを剥がした状態です。塗り分けとマスキングもいくらか馴れてきた気がします(笑)。
別に塗装しておいた円錐形のスラスターも取付け。結構、ポロポロ取れるところなので流し込みセメントで接着してしまいました。こちらも重ね塗りなしでしたが発色も良いですね。
先に造っておいた放熱フィン状のパーツを塗装面を侵しにくいリモネンセメントで接着。
同様に造っておいたパーツをマルチ・コネクター・ポッドに接着してプラ板によるディテールアップは一段落としました。
ここでマルチ・コネクター・ポッドをもう一度組立ててバランスを確認します。因みに黄色のバーは2mmの丸棒を塗装して入れました、危うく伏線の回収を忘れるとこでした(笑)。
カラーチップを入れて更にディテールアップです。
ディテールアップ用のカラーチップの作り方はこちらからどうぞ。
白地にはグレー、他の色にはホワイトのコーションデカールを貼付けました。後方にも2mmの丸棒を追加してます。
ディテールアップ(強化型シールド・ブースター×2)
ここからはアドバンスド・ヘイズル付属の強化型シールド・ブースターをディテールアップして行きます。正直、1枚しか見えないので2枚造る必要は無かったのですが変なこだわりが出て2枚造っています(笑)。まずはランナーから切り出した状態のパーツから、通常のシールド・ブースターよりもパーツ数は少ないですがかなり淡泊な印象です。因みに、HGUC アドバンスド・ヘイズルにはティターンズカラーのシールド・ブースターと強化型シールド・ブースターが付属しますのでご参考に。
まずはハイキューパーツさんのスジボリ用ガイドテープ(3mm)を貼付けてスジ彫りして行きます。
スジボリ堂さんのBMCタガネ 0.15mm→0.4mmでスジ彫りしました。スジ彫りは太い程抵抗が増して難しくなるので段階的に太くして行くときれいに彫れます。
上の要領で赤矢印の部分に0.4mmのスジ彫りを入れています。
続いて塗装するためのマスキングです。強化型シールド・ブースターは設定でも白い部分が多いので部分的に塗装して行く事にしました。
以下の2ヶ所をガンダムマーカーエアブラシにてガンダムイエローで部分塗装してます。
そして今回、個人的には非常に悩んだ難所へ。強化型シールド・ブースターの拡散ビーム砲部分です。ベテランの方ならパパッと出来てしまうのでしょうが、30分悩んだ私の結論は以下の通りです。まずはグレーに塗装する部分以外をマスキングします。
そして砲口をガンダムレッドで塗装。かなりはみ出していますが大丈夫です(笑)。
砲台の幅に合わせて切り出した0.3mm厚のプラ板にピンバイスで直径1mmの穴を開けます。幅を計る際にはディバイダーがあると非常に便利です。
更に直径2mmに拡張。スジ彫り同様に、穴開けもいきなり大きな穴ではなく段階的に大きくする事できれいな仕上がりにする事が出来ます。
ガンダムマーカーエアブラシにてガンダムグレーで塗装。
下の画像のようにマスキングします。この時もディバイダーと精密ピンセットが活躍します。
拡散ビーム砲の砲台をガンダムマーカーエアブラシでガンダムグレーに塗装して、砲台のマスキングを剥がします。
拡散ビーム砲の砲台に蓋をするイメージで塗装したプラ板を塗装面を侵しにくいリモネンセメントで接着して強化型シールド・ブースターの表面の塗り分け完了です。もっと効率的な方法がありそうですがご参考までと言う事でご了承を。
更に0.5mm厚のプラ板で赤矢印部分のモールドを追加してます。
そして強化型シールド・ブースターの裏面へ。これはヘイズル改のシールド・ブースターと同じです。まずは下の画像のようにマスキングして、ガンダムマーカーエアブラシにてガンダムイエローで塗装。
下の画像が塗装終了後にマスキングテープを剥がした状態です。
続いては白を残す部分をマスキングします。スジ彫りを忘れていたのでここで彫っています(汗)。
かなり見えにくいですがスジ彫り終了です。これをガンダムマーカーエアブラシでグレーに塗装して行きます。
下の画像が塗装後に半日乾燥させた状態です。
マスキングテープを剥がしたところです。
完成品のご紹介
制作したFG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]の作例紹介及バリエーションレビューもしておりますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
まとめ
以上が2007年1月発売の電撃ホビーマガジンの付録であった1/144 スケール FG RX121-2 ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]用緊急脱出ポッドのプリムローズの制作記録4回目でした。
プリムローズの制作はほぼ完了し、今回からは拡張パーツであるアドバンスド・ヘイズルのマルチ・コネクター・ポッドと強化型シールド・ブースターの制作記録をご紹介させていただきました。制作前はアドバンスド・ヘイズルのティターンズカラーのバックパックをテスト機カラーに塗装しないとと思っていましたが、ヘイズル改のパーツそのまま流用出来たのが素直に嬉しかったです。ヘイズル改の余剰パーツをお持ちの方はご参考にしてみて下さい。
プリムローズはバリエーションが豊富ですべてを網羅するのは中々骨が折れますが、トライ・ブースター、フルドド、フルドドII、ギャプラン・ブースター・・・と結構ありますがゆっくりと進めて行きたいと思っています。
本商品は元々雑誌付録で2007年1月の発売でした。販売形態から察するに流通量もそうは多くはなかったと思いますが、2019年4月現在でもプレミアム化はされているものの中古市場で出回っているようなので気になった方は以下でチェックしてみて下さい。