はじめに
こんばんは、pyontaです。
今回は電撃ホビーマガジン2006年2月号の付録である1/144 Gパーツ[フルドド]の制作記録1回目をご紹介します。
プリムローズの制作記録でも書かせていただきましたが、こちらも雑誌の付録ながらプレミアム化され、中古で4,000円台で取引されていたのではないかと思います。2019年5月現在ではプレミアムバンダイ限定ながらHG版が予約可能ですのでまだ予約されていない方は下でチェックしてみて下さい。
HG 1/144 フルドド | HG 1/144 フルドド(C.D.C.) |
プリムローズ同様、貴重な上、高価な事もあり、なかなか手を出せずにいましたが、HG化されて入手難度がガクンと下がったので遂に封印を解くに至ってます(笑)。これから作ろうという方のお役に立てれば幸いです。
組立方法と仮組(本体)
FGのフルドドには箱に組立方法の記載もなく取説もないのでこちらで少し紹介させていただきます。因みに組立方法は本誌の電撃HOBBY MAGAZINE 2006年2月号で確認可能です。ランナーは1枚でパーツ数は少ないですが私は正直、本誌無しでは心許ないところでした。
まずはパーツ5、11と12を下の画像の用に並べます。この際、ダボ処理もしておいてます。
3つのパーツを組んで下の画像のようにスラスター・ウィング・ユニットとします。モールドもしっかり入っていて付録とは思えない精密感もあります。
続いてはクロウ・ウィング・ユニットの組立てへ。5、7と13のパーツを切り出し下の画像のように配置させます。クロウ・ウィング・ユニットを見るとテンションが上がります(笑)。・・・塗り分け自分には厳しいですね。
3つのパーツを組んでクロウ・ウィング・ユニットの出来上がりです。クロウ部分は開閉可能でロング・キャノンの保持も再現出来ます。
スラスター・ウィング・ユニットとクロウ・ウィング・ユニットの先端にパーツ16と17を付けます。それらしくなって来ましたね。
そしてビーム・キャノンの組立てへ。パーツ2と3をスライドさせて下の画像のようにはめ込みます。
パーツ1、4、6を切り出して下の画像のように配置します。
上の二つのユニットを組合せてビーム・キャノンの完成です。肉抜きは少し気になりますがディテールは良い感じで入っている印象です。
パーツ14、15及び23を切り出して下の画像のように組んでノーズ・センサー・ユニットを作ります。ここはかなりの肉抜き感ですね・・・塗装してしまえば目立たなそうですが後で考えます(笑)。
最後はコクピット・ユニットです。パーツ9、10及び22を切り出して以下の画像のように設置します。
上画像のパーツを組んでパーツ18を用意します。
下の画像のようにコクピット・ユニットとバインダーを組みます。
バインダーにウィング・ユニットを付けて行きます。下の画像では左奥がクロウ・ウィング・ユニット、右手前がスラスター・ウィング・ユニットです。
上下反転させます。下の画像は機体底部になります。
下の画像のようにノーズ・センサー・ユニットをはめ込みます。
ビーム・キャノンの基部をコクピット・ユニット底部に下の矢印の方向に差し込みます。
再度、上下反転させてFG フルドドの完成です。あくまで雑誌付録なのですが、個人的には本誌がないとちょっと厳しい気もしました。2019年5月現在ではプレミアムバンダイからHG フルドドの予約が行われていますが、私のようにFG版を暖めていた方は組立ての参考にしてみて下さい。
取り合えず並行して2機組んでみました。格好良いですね。
ディテールアップ(スラスター・ウィング・ユニット)
まずはクロウ・クロウ・ユニットと比較してシンプルな構造のスラスター・ウィング・ユニットから手を加えて行きます。最初は下の画像のパーツをガンダムマーカーエアブラシでグレーに塗装しました。
ガンダムマーカーエアブラシシステムのレビューはこちらからどうぞ。
上で塗装した接続用パーツをスラスター・ウィング・ユニットに組込みます。パーツの隙間にタミヤさんのリモネンセメントを流し込んで簡単に合わせ目処理をします。
続いて0.3mm厚のプラ板をデザインナイフで薄く切り出して凸モールドを足してます。
塗装を行うためマスキングテープで下の画像のようにマスキングします。面積が広いですが直線が多いので比較的やりやすい印象です。
下がガンダムマーカーエアブラシでティターンズブルーに塗装したスラスター・ウィング・ユニットの画像です。ちょっと塗装の順番を間違えた感はありますがきれいに塗れた気もします(ガンダムマーカーのティターンズブルーは2019年5月現在ではセット売りのみです)。
塗装の段取りを誤ったので手こずりましたが何とか着地点を見出だせた気がします。塗装手順はちょっと見直した方が良いですね。
スラスター・ウィング・ユニットの部分塗装も何とか終わり、ここからはプラ板を使ったディテールアップへ。
下の画像のようにコの字型のバインダーのようなモールドを追加してみました。作り方はクロウ・ウィング・ユニットの方をご確認下さい。
ディテールアップ(クロウ・ウィング・ユニット)
続きましては上記のスラスター・ウィング・ユニットの対をなす左翼のクロウ・ウィング・ユニットのディテールアップへ。こちらは私にとっては難易度高めです。と言いつつ早く造りたいので良く考えもせずに作ってしまっています。まずは下の画像のような0.3mm厚のプラ板を複数切り出します。
上画像の左側のパーツ2枚をタミヤさんの流し込みセメントで接着したものを計5つ用意し、上画像の右側のパーツと順に接着して行き下の画像の右側のパーツを作成します。これはプラ工作の積層と呼ばれる工作の一つで、下画像の左側の肉抜きを埋めるためにもう一つ作っています。
クロウ・ユニット内部も肉抜きが目立たないようにグレーで塗装するのでマスキングテープをグルりと巻きます。
下の画像ガンダムマーカーエアブラシでグレーに塗装したものです。
はみ出た塗装をMr.カラーさんの溶剤を染み込ませた綿棒やデザインナイフでけがいて下の画像のように整えました。
先に作っておいたパーツをガンダムマーカーエアブラシでグレーに塗装し、接着位置を確認して下の画像の赤矢印部分に固定しました。なお、接着には塗装を侵しにくいセメダインスーパーXクリアを使用しています。
更に、クロウ・ウィング・ユニットのシリンダーの部分塗装の準備へ。下の画像のようにマスキングします。
こちらもガンダムマーカーエアブラシでグレーに塗装しました。
ここで一旦、クロウ・ウィング・ユニットを組んでみて確認です。格好良いですね(笑)。良さそうなのでリモネンセメントを流し込んで目立つ合わせ目を消して行きます。
続いては、クロウ・ウィング・ユニットの上下後部のスラスターの塗装へ。ここまでやらなくても良い感じがしますがほぼミイラ状態までマスキングしてます。
ここもガンダムマーカーエアブラシにてガンダムイエローに塗装しました。もはやガンダムマーカーエアブラシは手放せないです。
マスキングを剥がして確認です。
続いて蛇腹部分をグレーに塗装するためマスキングです。
ガンダムマーカーエアブラシでグレーに塗装して乾燥させます。
翌日にマスキングを剥がし塗装状態を確認。はみ出たところは溶剤を染み込ませた綿棒とデザインナイフで整えています。あと、赤矢印のマスキングは続くティターンズブルーの塗装のため残してます。上手く行ってくれると良いのですが。
続いてティターンズブルーで塗装するためのマスキングです。
下の画像がガンダムマーカーエアブラシでティターンズブルーに塗装したフルドドのクロウ・ウィング・ユニットです。乾燥も終えたし、マスキングテープを剥がそうと思ったところで・・・プラ板によるディテールアップを忘れていた事に気付きました(泣)。
悩んだ挙げ句、マスキングはもうやりたくなかったので、このまま塗装部分のディテールアップをして再度、ティターンズブルーで塗装する事に。マスキングテープ剥がしはお預けとなっています。
ガンダムマーカーエアブラシとは言え素人の塗り分けだったので手探りでしたが下がマスキングテープを剥がした状態です。
ここからはプラ工作によるディテールアップをして行きます。まずはドラパスさんのディバイダーで下の画像のように幅を計ります。
今回はタミヤさんの0.3mm厚のプラ板使って行きます。1/144スケールでは0.3mm厚以下のプラ板がお勧めです。先程、ディバイダーで計測した幅のプラ板を切り出します。
一部はデザインナイフで更に細くしておきます。
また、デザインナイフを使って少し手間を掛けて台形のものも用意してみました。
そしてタミヤさんのリモネンセメントを使ってコの字型のモールドの完成です(下の画像の赤矢印部分)。リモネンセメントは塗装を侵しにくく、乾燥して接着するまでに位置調整が出来るので重宝します。
完成品のご紹介
制作したFG Gパーツ[フルドド]の作例紹介及びバリエーションレビューもしておりますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
まとめ
以上が2006年2月発売の電撃ホビーマガジンの付録であった1/144 スケール FG フルドドの制作記録1回目でした。
付録という事でクオリティーは良くないのかなとも思っていましたが出来の良さはプリムローズと同じで、手を加えてやる事で一層輝いてくれそうなポテンシャルの高さが伺えました。ただし、塗り分けはちょっと難易度高そうですね(汗)。このあたりプレミアムバンダイのHG版では改善されているとの情報もあったと思いますので期待したいところです。
加えて、パーツ数は少ないもののボックスに取説がないので本誌がないとちょっと苦労する気もしました。これからFG版を造る方は参考にしていただけると幸いです。本機は、単体だけでなく、2機がドッキングした形態、プリムローズとの合体形態、ヘイズル改と合体させてヘイズル・ラー、ヘイズル・ラー(第二形態)、更にギャプラン・ブースターを取付けたヘイズル・ラー(第二形態/巡航形態)までが再現が可能でプレイバリューも折り紙付きです。その変わりに接続部は全てプラスチックでポリキャップはなく、上手く整形色を活かして塗膜を守る必要がありそうで意外と難易度は高そうです。
本商品は元々雑誌付録で2006年2月の発売でした。販売形態から察するに流通量もそうは多くはなかったと思いますが、2019年5月現在でも中古市場で出回っているようなので気になった方は以下でチェックしてみて下さい。また、プレミアムバンダイでHG版のフルドドも予約中です!下のバナーからもチェック出来ます、お見逃しくなく!!