はじめに
憧れであったガンダムTR-6[ウーンドウォート]・・・2019年10月現在となってはハイゼンスレイIIの方がホットかなと思いますが、フルドドやプリムローズ、それらの素体に使うヘイズル改の制作もあったりとしばらく納戸に眠らせていたものの、ふと目にしたらそのままにも出来ず、一気に仮組みしてしまいました。
今回はにも挑戦しており、黒いTR-6であるグロリア機をイメージして制作。また、指揮官機に特徴的なサイコブレードのプラ板による制作にもチャレンジしてみたのでご拝読いただけると幸いです。通常のテスト機カラーもアップしましたのでよろしかったらご覧下さい。
ARZ-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート] サイコブレード・カスタム
まずはグロリア専用機のウーンドウォート正面からです。ヘイズル改の制作時とほぼ同じディテールアップ工程ですが成形色が白色のキットを黒一色に全塗装してみたのが今回の大きな違いの一つです。
HGUC ガンダムTR-1[ヘイズル改]の作品紹介はこちらからどうぞ。
右側からの画像です。全塗装に加えてウーンドウォートのグロリア機の特徴でもあるサイコブレードの制作にもチャレンジしてみました。この点も今回の大きなテーマの1つです。
ガンダムマーカーエアブラシシステムのレビューはこちらからどうぞ。
左側からの1枚。制作工程の概要はスジ彫り、各部装甲追加、ブレードアンテナのスクラッチ、全塗装、カラーチップや水転写デカールの貼付け、つや消しトップコートで仕上げています。
指先を赤く塗装する方法はこちらからどうぞ。
そして後ろ姿へ・・・ウーンドウォートのブースター・ポッドも特徴的でディテールアップにはかなり苦労しましたがそこそこ良いアイデアが出てくれたように思います(笑)。
ここからは少し寄り画像を。今回頑張ったアリシアをモチーフとした大型のブレードアンテナ。ゴールドと言う事もあって存在感を示してくれて良かったです。
右側に回り込んで。ブレードアンテナは0.3mm厚のプラバンから制作。正面と横からの3Dのデザインとなるのでバランスがかなり難しかったですが出来上がりを見るとハマりそうな作業です。今回は手探り状態だったので制作記録に残せておりませんがバーザム系にも繋げて行きたいと思っておりますので後日ご紹介出来ればと思っています。
お次はウーンドウォート(グロリア専用機)の脚部のアップ画像です。ランディング・ギアは赤にしてみましたが良いアクセントになってくれている気がします。しかし、アクションベースなしで自立出来るのは驚きです。
そして最後は、全塗装→ブレードアンテナのスクラッチの次に悩んだブースター・ポッドのデザインです。丸みを帯びた形状は装甲のイメージがつけにくいのでとても時間がかかりました。加えてウーンドウォートは軽装が売りでもあると思うのであれこれ試行錯誤しましたが、最終的にドラパスさんの”テンプレートE型 六角記号定規”にて六角形をベースにプラ板を切り出して情報量を追加しています。
コンポジット・シールド・ブースター
続いてHGUC ガンダムTR-6[ウーンドウォート]の初期武装のコンポジット・シールド・ブースターを。こちらもグロリア・ザビ専用機カラーをイメージしてガンダムマーカーエアブラシで塗装しています。
そしてコンポジット・シールド・ブースターの裏側の画像です。フレーム部分(ティターンズブルー?紫?)は成形色のままにしています。主な塗装場所は黒と白部分です。擦れそうな部位は塗装ハゲを避けるため成形色のままにしてます。
下の画像はコンポジット・シールド・ブースターのブレード部分の先端です。ブレード部分の黒とグレーもガンダムマーカーエアブラシで塗り分けています。またハイキューパーツさんの”コーションデカール”でもディテールアップしてます。最近、品薄状態なので見つけたら確保してみて下さい。
黒と白のコントラストがとても良いですね。また所々にカラーチップを配置して上方を上げてみました。カラーチップの作り方はこちらのレビューをどうぞ。
早くウーンドウォートに持たせたいところです(笑)。
コンポジット・シールド・ブースター装備形態
早速、ウーンドウォート(グロリア・ザビ専用機)にコンポジット・シールド・ブースターを装備させて。
自立が奇跡です。今、思えばこのあたりから嫌な予感がしてたんですが・・・
こちらもエレガントなポージングで格好良いですね。やはりウーンドウォートはフェミニンな印象が強いです。
そして最後の1枚・・・そしてここで転倒、やはり早くスタンドを投入すべきでした(汗)。というわけで見事にサイコブレードが破壊されたので作り直します。
そして後日・・・ここからは新造したブレードアンテナを使って撮影して行きます。プラバンも0.3mmから0.5mm厚に変更したため少しゴツくなりましたかね。
前回の撮影時の教訓を生かして早速アクションベースを投入しています。こちらはバンダイさんの”アクションベース5”です。因みにHGUCのウーンドウォートにも純正のアクションベースが付属して来ます。
コンポジット・シールド・ブースターがかなり大きくウーンドウォートの細腕のみで支えるのは少し無理がありそうですが意外と躍動感あるポージングが出来てます。
コンポジット・シールド・ブースターのロング・ブレードの切っ先からの画像。遠近感が出ていて格好良いです。
コンポジット・シールド・ブースターの大きさがお分かりいただけるようなアングルでのワンショットです。意外にホワイトも目を引きますね。
下からの煽り画像・・・これだけ見上げてもまだウーンドウォートのツイン・アイが見えません・・・せっかく塗り分けしたのに残念なところです(笑)。
そして自軍を率いているイメージにて。さすがRE-ZIONの副総帥の機体とあって気品のあるカラーリングですね。試作カラーのウーンドウォートも好きですがやはりこちらも魅力的です。
ウーンドウォートには少し大きいかなと思いつつビルダーズパーツのハンドパーツに換装しての1枚です。
ツイン・アイ見えないんですけどね・・・カメラ目線でワンショット。黒のベースに金色と赤色が差し色となっていて格好良いです。撮影も暗めになってしまいましたがしっとりとした感じでそれもまた良い感じが(笑)。
最後は全体像の大きめな画像で。コンポジット・シールド・ブースター自体がそれなりに重量があり、ウーンドウォート腕の細さもあって中々、振り上げるようなポージングは難しかったですが良く頑張ってくれたように思います。
ここからはコンポジット・シールド・ブースターを射出してクロウ形態へ。この形態もの凄く好みです。ワイヤーも付属しているのも嬉しいところですね。
凄く格好良いものの撮影にはなかなか苦労しており、納得行くものが少なかったので今夜またリトライしたいと思っています(笑)。
そしてリトライした成果がこちらです。暖かい目でご覧下さい(笑)。ここからはコトブキヤさんの”ニューフライングベース”も使っています。
さらに反対側から。クロウのサイズはサイコガンダムのマニュピュレータくらいの大きさとの記載も見た事があるので正にギガンティック・アームですね。
コンポジット・シールド・ブースターのディスプレイにはMOBILE SUIT ENSEMBLEで頻用させていただいているコトブキヤさんの”ミニフライングベース”を使用していますのでご興味のある方はこちらのレビューもどうぞ。
目標をクロウで握り潰すも良し、内蔵されているメガ粒子砲で0距離砲撃を行うも良しと万能な武装です。
ウーンドウォートの顔がほんの少し見えるアングルで大きめの画像です。この可憐な様相もウーンドウォートの魅力(笑)。
ここからはクロウ形態にコンポジット・シールド・ブースター×2を装備させた画像をアップして行きます。HGUC ガンダムTR-6[ウーンドウォート]を2キット使っています。
この辺りはMOBILE SUIT ENSEMBLEのように簡単に、且つ、気兼ねなく付け替えて遊ぶというのは難しいかなと感想ですが、こうして撮影してみるとがんばって良かったなと思えるところもあります。とにかく塗装ハゲや破損にヒヤヒヤしながらの作業で心臓に悪いです・・・
ガンダムTR-6[ヘイズルII](試作機カラー)の作例紹介もしておりますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
ポージングにも中々苦戦しまして・・・一時間くらの撮影でも中々良いものは撮れず翌日にもチャレンジした結果です。
因みに右側のワイヤーはウーンドウォート付属のものでは長さが足らなかったのでHGUC グフカスタムで余っていたものを流用しています(径が少し太いのでご注意下さい)。
カメラ目線でもパシャリ。
移動しながら交戦するイメージで。
攻防一体のコンポジット・シールド・ブースター。通常モードもクロウモードも凄く好みでした。攻撃を受けた時はIフィールド発生装置活かした盾として、そして身軽さを武器として攻勢に出る時はメガ粒子砲をも備えるクロウで敵機を圧倒してくれそうですね(笑)。
そして最後の1枚です。
ビーム・サーベル装備形態
ここからはおまけ的な武装をご紹介して行きます。まずはビーム・サーベルからですが、ビーム・サーベル自体はHGUC ガンダムTR-1[ヘイズル改]やアドバンスド・ヘイズルから流用してます。
やっぱりビーム・サーベルも似合いますね。ハイスペック化された武装から原点に戻るのも良いかも知れませんね(笑)。
軽装を活かしたヒット&アウェイで敵軍を圧倒させてくれそうな雰囲気に。
ここでビーム・サーベルを更にもう1本追加して二刀流へ。
こちらも良く似合っていて格好良いですね。
逆手持ちも良い感じです。
ビーム・サーベルはかなりコスパが良かったと思うのでお勧めです。
続いてウーンドウォート(グロリア・ザビ専用機)にビーム・サーベル×2を連結したアンビデクストラス・ハルバート的な武装を制作し装備させてみました。
着想は『機動戦士ガンダムSEED』のフリーダムの武装アンビデクストラス・ハルバートから得ているのですが2連にする意味あるのかという議論もあるようですね。こちらは制作記録があるので良かったらご覧下さい。
何はともあれ格好良いです。
ビーム・サーベルを連結しないでバラで使う方が2点を同時に突ける優位性がある等考えられますが、片方の手も空くというのもメリットですかね。
アンビデクストラス・ハルバート(風)を右腕に構えて侵攻するウーンドウォート(グロリア・ザビ専用機)・・・神々しさも増したイメージで良い感じかと思います。
2連結のビーム・サーベルを前に構えてカメラ目線でポージング。
ちょっと退いたアングルから。
アンビデクストラス・ハルバート風の両刃のビーム武装の切っ先をこちらに向けてパシャリ。
最後の1枚です。MOBILE SUIT ENSEMBLEのEX弾のフリーダムに封入されているアンビデクストラス・ハルバートから着想を得て制作してみましたが気品が出てウーンドウォート(グロリア・ザビ専用機)にも良く似合っていたように思えました。
ビーム・ライフル装備形態
ここからはヘイズル改等の初期武装をウーンドウォート(グロリア専用機)に流用した画像をご紹介して行きます。TR計画の初期段階の武装ですがこれも良いものです。
ハイテクのコンポジット・シールド・ブースターのみならずローテクのビーム・ライフルも取り回しの点で優れそうですね。
アリシア・ザビ統制下での火星では飛行は禁止とされていますがレジオンのモビルスーツは規制対象外という事でウーンドウォートのフライトをイメージした1枚へ。
再度カメラ目線にて。因みにビーム・ライフルも少し改造しています。
ウーンドウォートがビーム・ライフルを振り上げたポージングにて。
ビーム・ライフルを振り下ろしたポージングでラストです。TR-1時代の武装ではありますがヒット&アウェイを得意とするウーンドウォートにはピッタリの武装かも知れませんね。ビーム・ライフルはHGUC ガンダムTR-1[ヘイズル改]等から流用出来るのでお試しいただければと思います。
ビーム・ライフルの制作記録はこちらからどうぞ。
関連書籍
こちらではガンダムTR-6[ウーンドウォート](グロリア・ザビ専用機)が登場するコミックや『ADVANCE OF Z』の設定資料をご紹介させていただきます。後者はかなりプレミアム化されているので参考程度にチェックしていただければ幸いです。
まとめ
以上がプレミアムバンダイさん限定販売のHGUC ガンダムTR-6[ウーンドウォート] を使ったウーンドウォート サイコブレード・カスタム(グロリア・ザビ専用機)の作例紹介とレビューでした。
ガンダムマーカーエアブラシシステムによる初めての全塗装となりましたが、個人的には満足行く出来であったように思います(笑)。
まず自分の至らなさが最初に来ると思いますが、ガンダムマーカーの塗膜の弱さもあってか塗ってはハゲて塗ってはハゲてを繰り返したパーツもあり(本当に一部です)ストレス感じる場面もありましたがこれも経験ですかね・・・。一方で、トップコートを吹いてしまえば塗装も剥がれるような事もなかったので制作工程の工夫でも大分リスクを抑える事が出来ると思います。とは言え、塗装前のパーツ洗浄や下地処理等をしっかりとしていればこのようなトラブルは無かったのかと思いますが(ものぐさなので多分やらないです)、こういうハードルを無視したい人向けの塗装が楽しめるのもガンダムマーカーエアブラシシステムの魅力でもあると思うので変わらずお勧めしたい商品だと思いました。
また、HGUC ガンダムTR-1[ヘイズル改]やアドバンスド・ヘイズルからビーム・サーベルを流用して『機動戦士ガンダム SEED』に登場したフリーダムのアンビデクストラス・ハルバートを制作して合わせてみましたがこちらも良く似合っていたのではないかと思います。
本機について少し触れると、ガンダムTR-6[ウーンドウォート] サイコブレード・カスタム(グロリア・ザビ専用機)は『A.O.Z Re-boot ガンダム・インレ-黒うさぎのみた夢-』に登場し、火星を支配しているレジオンの総帥であるアリシア・ザビが信頼を寄せる彼女の姉妹の一人、グロリア・ザビの駆るMSです。ウーンドウォートは元々はティターンズのモビルスーツでしたがレジオンがこれを鹵獲して黒にリペイントして運用された機体です。また、頭部の彫像をイメージさせるアリシアのサイコブレードも特徴的で火星の衛星(エレノア)とリンクさせて各種戦況データ送受信が強化されている指揮官機としての役割を担っており、月に一度訪れるという総帥アリシア・ザビの”繭入り”と呼ばれる時期においてはグロリア・ザビが自ら出陣し、レジオン軍の全指揮を取っているシーンもコミックで描かれています。