はじめに
こんばんは、pyontaです。
今回はHG 1/144 ジョニー・ライデン専用ゲルググに付属するビーム・ライフルのディテールアップを中心とした制作記録をご紹介させていただきます。HGUCのシャア専用ゲルググや量産型ゲルググに付属するビーム・ライフルも同じパーツだと思うので汎用性も高そうです。
仮組み
まずは仮組み後のHG 1/144 ジョニー・ライデン専用ゲルググのビーム・ライフルの画像・・・個人的には見馴れた気でいましたが意外と細くて繊細な印象でした。アブソーバーの付け根部分に何か足せないかなぁと考えています。
因みに一旦ばらしてみると下の画像のように4つのパーツに分けられます。今回はガンダムマーカーエアブラシを使って黒色にしたいと考えていますが成型色も活かして省エネで情報量も少し稼ぎたいところです。
プラ材によるディテールアップ
制作工程の順番は自分の中ではまだ確立されてないのですが最初はプラ材を使って凹凸で情報量を追加して行きたいと思います。プラ材にはいつもお世話になっているKYOSHOさんの”プラボウ 平棒 0.38 0.5幅”を使って行きます。極小で精度の高い素材なので1/144スケールにもお勧めです。
まずは下の画像の矢印部分の幅をディバイダー等で計ります。ディバイダーは両針コンパスで長さを計測するだけでなくスジ彫りにも使えるのでガンプラのディテールアップをしたい場合にはかなり便利なツールです。因みに私はドラパスさんの” 製図用品コンパス独式コンパス小型スプリングコンパス両針”を使わせていただいています。
そして下の画像が希望の長さに切り出したプラボウ・・・
先程切り出したプラボウを下の矢印位置に並べて接着しました。接着剤はタミヤさんの”リモネンセメント(流し込みタイプ)”を使ってます。この画像では確認出来ませんが反対側も同じようにプラボウを接着しています。
更に下の画像の矢印のように切り出したプラボウを接着して行きます。下段の画像ではかなりプラボウを貼付けましたが後続の工程で黒に塗装してしまうのでこの段階ではクドいくらいが良いかも知れません。
プラボウは一通り貼り終えたのでここからはプラバンを貼付けて行きます。切り出しはプラボウと同じくディバイダーを使って長さを計ってデザインナイフで行いました。プラバンはいろいろな種類がありますが使い慣れたタミヤさんの”プラバン”を使いました。下の画像ではピンクの矢印が0.3mm厚のプラバン、赤矢印が0.5mm厚のプラバンを使いました。
下の画像の矢印部分のように接着後にはみ出た部分をニッパー等で切り取ります。今回はタミヤさんの”精密ニッパー”を使用。
更に新設したビーム・ライフルの付け根部分のボックスに下の画像のようにプラバンで蓋をしました。
更にプラボウを切り出して新設したボックスに貼付けました。この際、合わせ目が隠れるようにしています(笑)。
最後に全体的なバランスをみてプラボウとプラバンを貼付けて一旦、プラ材によるディテールアップは完了です。
ここでゲルググ用ビーム・ライフルのサイト・レンズを簡単に塗り分けるために0.3mm厚のプラバンをポンチでくり抜いておきます。ポンチはnakiraさんの”レザークラフト用穴あけポンチ”を使いました。
上で用意したサイト・レンズ用のパーツをマスキングテープを輪状態にしたものに貼付けて塗装に備えます。
マスキング
ここで塗装前のマスキングへ。冒頭で申し上げた通り黒に塗装して行きますが成型色も残しておくと単色とならないので情報量が上がるのでいくつかの場所はマスキングテープで保護しておいています。下の画像がマスキングを終えたところですがグリップ部分は擦れて塗装ハゲしやすいのでよっぽどの理由がない限り成型色を残すようにしています。マスキングテープはタミヤさんの”マスキングテープ 40mm”等を良く使っています。
塗装
上で造って来たゲルググ用ビーム・ライフルをガンダムマーカーエアブラシシステムにて黒に塗装したのが下の画像です。
ガンダムマーカーエアブラシのレビューも書いておりますので良かったらご覧下さい。
そして下の画像がサイト・レンズのパーツを同じくガンダムマーカーエアブラシにてアイグリーンに塗装した画像です。
続いて乾燥後にマスキングテープを剥がしたところです。画像だと見えにくいですが一応ツートンになっています。またグリップは成型色のままなので実際に持たせてみても塗装ハゲを回避出来ます。
先程ガンダムマーカーエアブラシにてアイグリーンに塗装しておいたサイト・レンズ用パーツをビーム・ライフルに接着・・・接着先はガンダムマーカーで塗装してしまっているので貼付け先だけデザインナイフ等で塗膜を剥がしてリモネンセメント(流し込みタイプ)で接着しました。
カラーチップによるディテールアップ
ここからはビーム・ライフル本体にカラーチップを接着して行きます。ディテールアップ用のカラーチップの作り方はこちらからどうぞ。
上で紹介させいただいた要領でまず塗膜を剥がして(上段)からリモネンセメント(流し込みタイプ)で接着しています(下段)。
というわけでビーム・ライフルにレッドチップを貼付け終えた状態が下の画像です。
更にグリーンチップ・・・
最後にイエローチップを貼付けてカラーチップの貼付けは完了です。
墨入れ
ここからは墨入れへ・・・今回はタミヤさんの”墨入れ用塗料 グレイ”を使いました。今回はスジ彫り等への本来の墨入れというよりは後付けしたプラ材と元キットの境目を良い感じでごまかす事が主目的だったりしますので全体的ドバっと塗っています。
少し時間を置いてから(私の場合は2時間くらい)タミヤさんの”エナメル塗料”を綿棒に含ませて軽く転がしながら余計な部分を拭き取ります。ガンダムマーカーエアブラシは簡単でとても便利なのですが塗膜は強くないのでなるべく力をかけない方が良いと思います。もし塗料が剥がれてしまって気になった場合はガンダムマーカーでリタッチします(私は見なかった事にするケースが多いです)。
水転写デカール
続いて水転写デカールを貼って行きます。今回は私がいつもお世話になっているハイキューパーツさんの”コーションデカール 1/144 RB01 コーションデカール”を使用させていただきました。癖がなくシンプルなディテールアップに最適です。下の画像が水転写デカールを貼付け終えた画像です。かなり重厚感がました感じになりました。
トップコート(つや消し)
最後にトップコート(つや消し)で仕上げました。今回はGSIクレオスさんの”プレミアムトップコート(水性) つや消し”を使用しています。
反対側からの画像。トップコートは全体的な質感統一をメインに、ガンダムマーカー塗膜の弱さや水転写デカールの脱落をカバーするために吹いています。成型色(塗装なし)に使ってもプラモデルっぽさが無くなって一気にリアリティが増すのでお勧めです。
それでは最後の1枚です。
まとめ
以上がHG 1/144 ジョニー・ライデン専用ゲルググの標準武装であるゲルググ用ビーム・ライフルのディテールアップを含めた制作記録でした。
思いつきのまま作業している事が多いのでこのような形で時系列に工程をまとめる事には違和感を感じつつも、体系的な作業手順を作るためには自分にとっても有意義な記事になったのではないかなと思いました。
今回のゲルググ用ビーム・ライフル制作に用いたプラバンやプラボウによる凹凸の追加、ガンダムマーカーエアブラシシステムによる塗装、カラーチップや水転写デカールの貼付け等、道具やアイテムを揃えてしまえば思った程難しいものではなく簡単にトライ出来る内容だと思いますのでご興味を持たれた方は是非一歩踏み出していただければと思います。またトップコート(水性)は塗装品のみに限らず、質感アップや作品の劣化に対する耐久性を付与する事が可能ですのでお勧めです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!