はじめに
こんばんは、pyontaです。
今回は『Advance of Z ~ティターンズの旗のもとに~』より雑誌付録であったFG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]を使ったガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]胸部ユニットの制作記録をご紹介したいと思います。
HGUC版のプリムローズが販売されるまでもったいなくて作れなかったキットですが、吹っ切れると早いもので肩部分のパーツ等左右対象にしようとするとFG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]は2キット必要になる事も判明しましたが容赦なく開封しており、切っ掛けって大事だなと思った制作記録になりました(笑)。
仮組み
制作イメージを造るために仮組みしてみたのが下の画像です。付録グレードと言う事もあり白一色ですがデザインやディテールは理想的で上手く手を加えてあげれば格好良くなってくれそうですね。
プラ工作
まずはエバーグリーンさんの”プラボウ”を切り出してプリムローズの双翼部分のスラスターにタミヤさんの”リモネンセメント(流し込みタイプ)”で接着してディテールアップしました。
続いて襟周りにもプラボウを貼付けてみました。またスジボリ堂さんの”BMCタガネ 0.20mm”でもディテールを加えています。
塗装
ここからはGSIクレオスさんの”ガンダムマーカーエアブラシシステム”を用いた塗装工程へ。まずは塗り分け用のマスキングからですが白一色と言う事で今回はマスキングだけでかなりの作業量でした。下はその内のプリムローズのウィング・ユニットの画像です。
早速、ガンダムマーカーエアブラシシステムで黄色に塗装。
複雑な形状にしては良く塗れたかなと・・・はみ出た部分を後ほど整えたいと思います。
別にガンダムマーカーエアブラシシステムのレビューも書いておりますのでご興味のある方はこちらもどうぞ。
襟周りの塗り分けは2色にしたため二層のマスキングにしてみました。
まずは”ガンダムマーカーのグレー”で塗装です。この色は使用頻度が高く使い勝手も良いのでお勧めです。
先程グレーに塗装した部分をマスキングして黄色に塗装したい部分のマスキングテープを剥がし・・・
ガンダムマーカーのイエローで塗装した画像です。
そしてマスキングテープを剥がしたところです。当該パーツ前方のディテールは少し気に入らなかったので作り直す事にしました。
こちらは襟周りのパーツに繋がる胸部パーツです。2本のバー以外はほとんどマスキングされた状態です。マスキングテープの切り出しにはタミヤさんの”No.20 デザインナイフ”を使用しました。こちらの商品はアウスラ胸部ユニットの制作から初めて使いましたが刃も小さくて切れ味も良いので細かい作業にお勧めです。
ここで”ガンダムマーカーのイエロー”で塗装したのが下の画像です。ちょっと暗くなってしまい申し訳けありません。
そして乾燥後にマスキングテープを剥がした状態が下の画像です。黄色は隠蔽力が低くて難しいと言われますが薄く複数回塗装する事でしっかり発色してくれます(下地の色の影響も受けるのでご注意下さい)。
続いて上で塗装した黄色の部分を残してグレーに塗装するため下のようにマスキングしました。
ここで露出させた部分をガンダムマーカーエアブラシシステムでグレーに塗装・・・
乾燥後にマスキングテープを剥がした画像です。グレーに塗装した部分が塗り切れてなかった事が判明。ここのパーツはバーさえ黄色に塗り分けられていれば良いかなと感じたので再び塗装する事にしました。マスキングする場合やマスキングを剥がす場合には精密ピンセットがあると非常に便利です。私は今のところタミヤさんの”精密ピンセット ツル首タイプ”を使用させていただいていますが是非チェックしてみて下さい。
今度は接合部分のみマスキングして塗装へ・・・
再度ガンダムマーカーエアブラシシステムにてグレーに塗装して乾燥させたところが下の画像です。
マスキングテープを剥がした状態へ。今度は上手く行きました(笑)。
上のパーツの反対側にあたるパーツは以下のようにマスキングしました。トライ・ブースターやブースター・ポッド等を取り付ける背面は塗装ハゲを見越して成型色のままとし、ガンダムマーカーエアブラシシステムで全体をグレーで塗装です。
そしてマスキングテープを剥がした状態が下の画像です。
こちらはプリムローズのコクピット周りのパーツです。塗装ではここが一番苦労しそうな印象です。
まずはガンダムマーカーのイエローで塗装しました。
乾燥後にマスキングを剥がし、汚れてしまったところはスジボリ堂さんの”セラフィニッシャー”でケガいたところです。
上で黄色に塗装した部分と白を残したい部分を再びマスキングしました。
そして”ガンダムマーカーのレッド”で塗装・・・下の画像では付け根に黄色が覗いておりますがマスキングを剥がす前の画像を撮るのを忘れておりうっかり剥がしかけた際に出来たものです(汗)。
そして恐る恐るマスキングテープを剥がした状態が下の画像です。客観的に見れば色の境目が汚いかなと思いますが、主観的には私なりによく出来た方ではないかと思います。とりあえず及第点でホッとしたところです。
タミヤさんの”プラバン 0.3mm厚”を切り出して接着してガンダムマーカーエアブラシシステムで赤に塗装したディテールアップ用のパーツを用意し・・・
コクピット側の塗装を少し剥がして下の画像の矢印部分にリモネンセメント(流し込みタイプ)で接着しました。
コクピット上部パーツへ・・・ここはバー部分のみグレーに塗装する事にしました。
ここで露出させた部分をガンダムマーカーエアブラシシステムでグレーに塗装しました。
マスキングテープを剥がして仕上がりを確認です。
続いてオプショナル・バインダーのマスキングへ・・・極小のスラスターもあったので少し苦労した記憶があります。
下地が白という事もあり、マスキングさえ終えてしまえばガンダムマーカーエアブラシで簡単に黄色に塗装出来ました。
マスキングテープを剥がして状態を確認です。
最後は胴体部分と肩部分を繋ぐジョイントについては軸部分のみマスキングして成型色とし、根本はグレーに塗装しました。軸部分は腕を動かす事で摩耗して汚くなってしまう事と肩部分を付けてしまえば殆ど見えないと言う事を考慮して成型色としています。
マスキングテープを剥がして状態を確認です。あまり精度を要求されるところではないですが良く塗れた方ではないでしょうか(笑)。
ディテールアップ
塗装はおおよそ終わったのでここからは組み立てて情報量の少ないところや隠したいところを処理して行きます。配色は上手く行っているような気が・・・
更にプリムローズのウィング・ユニットとコクピットを装着させました。テンション上がります(笑)。
襟元が少し寂しい印象を受けたのでプラバンで下の画像のようなパーツを造りました。
上で造ったディテールをガンダムマーカーエアブラシシステムでティターンズブルーに塗装してみました。因みに2020年2月現在は”アドバンスセット”のみの販売となっています。A.O.Zファンとしては単品販売を願ってしまいますが・・・難しいですかね。
塗装したディテールを襟元に接着。
オプショナル・バインダーも少しもの足らない印象だったのでまずは簡単に塗装を・・・左右のオプショナル・バインダーの表裏を下の画像のようにマスキングしました
下の画像のように表面はティターンズブルー、裏面はグレーで塗装してみました。
乾燥後にマスキングを剥がした状態が下の画像です。自分なりに上手く行った感じがしますがはみ出た場所があった場合はセラフィニッシャー等でケガいて整えてます。
セラフィニッシャーのレビューも書いておりますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
ここでアウスラ胸部ユニットにオプショナル・バインダーを取り付けて確認ですが良さそうな気がします。
両脇に小さいウィングを取り付けてみてここからのディテールアップのイメージを膨らませてみます。
取り合えずタミヤさんの”プラペーパー 0.1mm厚”をデザインナイフで切り出してリモネンセメント(流し込みタイプ)でペタペタと貼ってみました。同色系のプラ材はアップ出来る情報量も少ない変わりに失敗も少ない感じがするので落ち着いた感じから攻めたい場合はお勧めかと思います。
今度は各所にガンダムマーカーエアブラシで塗装したカラーチップを接着して情報量をアップです。異色系は強く主張して来るので上手く行けば効果的に・・・失敗すると一気にクドい雰囲気になってしまうので少し慎重に選びながら接着してます。
因みにカラーチップの作り方についてもレビューしていますので興味のある方はこちらのレビューもどうぞ。
ここでタミヤさんの”スミ入れ用塗料”を使って墨入れしました。カラーはグレーを中心にブラウンとブラックも使用しています。はみ出た部分は”エナメル溶剤”を含ませた綿棒で拭き取ってます。外観は大きく変わりませんがディテールアップに使ったプラバン等を上手く馴染ませてくれる事を期待して実施しています。
更にハイキューパーツさんの”1/144 コーションデカール”を使って水転写デカールを貼付け・・・今回はグレーとホワイトの2色で情報量を上げてもらいました。
トップコート
そして最後はGSIクレオスさんの”水性 プレミアムトップコート つや消し”で仕上げたのが下の画像です。
完成品のご紹介
制作したFG プリムローズの作例紹介及びバリエーションレビューもしておりますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
まとめ
以上が『Advance of Z ~ティターンズの旗のもとに~』よりFG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]を使ったガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]の胸部ユニットの制作記録でした。
ヘイズル・アウスラは憧れのモビルスーツでしたが、プレミアム化した価格と希少性から中々手を出せずにいたところ、オンライン限定ではありましたがHGUC版が販売される事になって制作を始める事が出来たように思います。
本制作記録で紹介したキットはFG版で電撃HOBBY MAGAZINEの付録であった事から白一色で塗り分けには少し苦労したものの、そのデザインやディテール、拡張性は多くのファンに受け入れられるレベルだったと思います。
プラ工作、ガンダムマーカーエアブラシシステムによる塗装で仕上げてみましたが自分なりには満足の行く仕上がりになってくれたと思います。上述の通り2020年2月現在でもHGUC版のプリムローズが中古市場にもかなりの量で流通しているので是非チェックしてみて下さい。それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
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