はじめに
こんばんは、pyontaです。今回は制作しているHG ガンダムTR-6[キハールII](鹵獲カラーのブースターポッドのスジ彫りと塗装の制作記録を残したいと思っています。スジ彫りは慣れるまではドキドキしてしまう作業ですがディテールアップ効果はとても高いと思うので参考にしていただければ幸いです。
制作記録
スジ彫り
まずはキハールIIのブースターポッドにスジ彫り用のガイドとして曲線用マスキングテープを2枚貼り付けました(下の画像の赤矢印)。
0.15mmのタガネでガイドテープを優しくなぞるようにして何回も何回も往復してスジ彫りをし、2本の直線を追加しました。初めてのケースだとこんなにペラペラなテープで不安だと感じるかも知れませんが、この薄さでもスジ彫り出来るくらいに、力まずに軽く刃先を滑らせる事がコツになってくるかと思います。力を入れていないと失敗した場合のリカバリーも簡単になります。
下の画像の赤矢印部分にもスジ彫りを追加しました。凹部はフリーハンドで削ってしまう事が多くなると思いますが、先ほどご紹介した曲線用マスキングテープをガイドとする事も可能です。想定したところからはみ出た跡はヤスリで整えます。修正したいラインが深くなってくると復旧に労力を要するようになるので、とにかく力まずに作業していただければと思います。
塗装
続いて塗装へ···まずは構成パーツをバラしました。
下の画像のようにパーツをわけてマスキングしました。①はホワイト、②と③はブラック、④は成型色を残す事にしました。因みに②は接合部のみマスキングして組立て時に塗装が剥がれないようにしています。
①を裏返した画像です。スラスター部分をホワイトで塗装したかったのでそれ以外の場所をマスキングしています。
ガンダムマーカーエアブラシシステムを使ってガンダムマーカーのニューホワイトで1回塗装した状態です。下地が暗色で隠蔽力の弱い白を塗っているという事もあって少し物足らない発色ですかね。
ガンダムマーカーエアブラシシステムのレビューもしておりますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
乾燥後に同じ色で重ね塗りした塗装2回目です。ブースターポッド内なので個人的にはこれで全然良いのですが、制作記録に残していると言う事もあり、追加でもう一回トライしたいと思います。
こちらが重ね塗り塗装3回目です。画像だけだとお伝えしにくいかと思いますが3回目の方が少し発色が改善されたように思います。とは言え、下地処理なしでここまでキレイに色が出てくれれば私は文句はありません(笑)。
隠蔽力の弱い色の塗装についてサーフェイサーを用いた場合の塗装についても制作記録を残しておりますのでご興味のある方はこちらの記事もご覧下さい。
塗装後については下の画像のようになりました。
黒で塗装したパーツのマスキングテープを剥がした画像です。境界もキレイに塗装出来た気がします。
ホワイトで塗装したパーツのマスキングテープを剥がした画像へ(下の画像で上が外側、下が内側になります)。
白がはみ出ていた場所については綿棒にMr.薄め液を染み込ませて拭き取り整えました(組立て時に見えるところだけです)。
黒で塗装した下のパーツについては更に白で部分塗装して行くため、マスキングして行きます。
更にマスキングを進めて以下のようにしています(上:外側、下:内側)。ガンダムマーカーの黒は比較的剥がれやすい気がするのでマスキングテープを手の平に2、3回付けては剥がしてを繰り返し粘着性を落としてから使用しました。
そして白で追加塗装した画像です。こちらも念のため3回塗装しています。
悪い予感が的中して塗装剥がれが目立つ結果に···想定はしていたので白の塗装部分のみ再度マスキングして黒の塗装をやり直します(笑)。
悲しみを乗り越えてもう一回黒で塗装しました。マスキングテープを剥がしたところですが矢印部分(下の画像上段)に少しはみ出た部分を見つけたのでタガネで軽く削って整えました(下の画像の下段)。
ブースターポッドを組み直した画像で最後です。
完成品のご紹介
制作したガンダムTR-6[キハールII](鹵獲機カラー)の作例紹介及びレビューはこちらからご覧下さい。
まとめ
以上がHG ガンダムTR-6[キハールII](レジオン鹵獲機カラー)の制作記録7 スジ彫りと塗装でした。
ネット上で、芸術的なスジ彫りがなされたガンプラを多数目にするので目にするので、スジ彫りに憧れを持っているモデラーの方も多いのではないかと思います。技術のみならず、デザインも難しく、最近ではタガネ事態も高騰しているところが敷居を上げている大きな要因かと思いますが、まずはプラ板等を使って練習し、扱いに慣れて行くのが一番良いのではないかと思います。タガネとしてはスジボリ堂さんのBMCタガネが最も有名で非常に精度の高い工具を多種類ラインナップされておりますが、昨今はその人気により入手しづらくなっているため、本稿で紹介している商品も入門用としてご検討いただければ幸いです(鋭利な刃物なので取扱いには十分ご注意下さい)。それでは最後までお読みいただきありがとうございました!