はじめに
こんばんは、pyontaです。
今回は、前回に引続きHGUCのGM-79FP ジム・ストライカーの制作記録をご紹介させていただきたいと思います。
前回は【ダボ処理】と【フロントアーマーの分割】を行って仮組みまで行いましたが、続いて簡単にですが【ヤスリがけ】と【合わせ目消し】と【スジ彫り】に触れて行きたいと思います。因みに前回の制作記事はこちらから。
ヤスリがけ
まずは仮組みした状態で下の画像のようにゲート跡が目立つ箇所を探し出します。【ヤスリがけ】は基本的で大事ですが個人的にはあまり好きではないので目の着くところだけやるようにしています(全部やってたらガンプラが嫌いになると思います)。
”ゲート処理”としては”2度切り”や”デザインナイフ”による切削”もありますが、今回は、”2度切り”と#600の【ヤスリがけ】のみ、シンプルで簡単な方法にしています。因みに【ヤスリがけ】した画像が下の画像です。
また、下の画像は、本来切り取るべきでないところをニッパーで切り取ってしまった場所です。ちょっとショックでしたがやってしまったので何とかしなければ・・・。
プラ板によるちょっとした工作が必要になるかと思いますが、取り合えず金属ヤスリで大まかに削った後、#600で【ヤスリがけ】してならして保留に。
ちょっと脱線しましたがトラブルは付き物ですね。【ヤスリがけ】は省エネモードながら何とか完了です。地味な作業で好きではありませんが、オモチャっぽさを消すのには有効なので最小限にする事でモチベーションも維持しています(笑)。
合わせ目消し
続いて【合わせ目消し】に移って行きます。【合わせ目消し】は下の画像のようなパーツの合わせ目に見られる不自然な合わせ目を消す作業です。
【合わせ目消し】にはいろいろなやり方があるので今後、ご紹介出来たらと思いますが、今回は下の画像の”タミヤセメント(流し込みタイプ)”を使ってやっていきます。因みに、完璧な【合わせ目消し】は塗装によってなされるので、ここで言う【合わせ目消し】は目立たなくさせる事を目的としている事をご理解下さい。
”タミヤセメント(流し込みタイプ)”は粘性が低いため細かな隙間に毛細管現象で広がって行く性質があります。【合わせ目消し】ではこの性質を利用して、パーツ同士を少し離した状態で接着剤を流し込み、パーツを押し付けます。すると下の画像のように接着面が溶かされ”ムニュ”っとしたものが出て来れば良い感じです。
上記のような接着を、”合わせ目”が気になるところ全てに行って、2~3日乾燥させます。とは言え、2、3日は長いので乾燥待ちの間は次の【スジ彫り】をやって行く事にします。
スジ彫り
【スジ彫り】も奥が深いのでとても今回だけでご紹介出来る内容ではないので一部をご紹介。今回はまず、購入したばかりのハセガワ トライツールの”モデリング スクライバー”の試使用を兼ねて、下の画像の頭部ユニットを用いてご紹介して行きます。
まずは凹部に”モデリング スクライバー”の先端を寝かせて当ててなぞるイメージで10回以上優しく削ります。今まではスジ彫り堂さんの”BMCタガネ”を使う事が多かったですが、ハセガワさんの”モデリング スクライバー”も良い感じでした、有効なツールが増えて嬉しいです。
※スクライバーは先端が鋭いので取り扱いには注意して下さい。
続いて、肩部のユニットへ。下の画像はウェラブル・アーマーのない後方になります。画像のように【スジ彫り】を行うため、まず、”ガイドテープを貼ります。【スジ彫り】ではラインのイメージも大事だと思いますが、最初は誰かの作例を真似させていただくのが良いかと思います。
今回の【スジ彫り】はスジ彫り堂さんの”BMCタガネ 0.15mm”を使用しています。タガネによる【スジ彫り】も力を入れずに刃を寝かせ、10数回なぞるイメージで行うことがきれいに仕上げるコツです。最近では他社製のタガネも見られるようになったのでチェックしてみて下さい。
肩部ユニットの側面にも”ガイドテープ”を貼って【スジ彫り】して行きます。
こちらが【スジ彫り】後の画像です。【スジ彫り】したところはケバ立っているので後で【ヤスリがけ】して整えます。
赤い矢印は”BMCタガネ0.15mmと0.4mm”の組み合わせによる【スジ彫り】です。
合わせ目消し(続き)
そうこうしている間に時間も経ちましたので【合わせ目消し】に戻ります。とは言え、私はせっかちなので24時間しか待てませんでした・・・(汗)。因みに乾燥が不十分だと”ヒケ”と呼ばれる接合面の凹みが出来る可能性が上がるのでご注意を。まずは”デザインナイフ”でムニュっとした部分を削ります。下の画像では、合わせ目は薄くなっていますがまだ目立つので#600で【ヤスリがけ】します。
最後に#600で【ヤスリがけ】して、【合わせ目消し】と【スジ彫り】の仕上げをします。下の画像でピンクの矢印は【合わせ目消し】の場所、赤い矢印は【スジ彫り】したところです。”合わせ目”が目立たなくなり、パネルラインを追加する事が出来ました。
まとめ
以上が、2018年11月25日に制作し始めたHGUC RGM-79FP ジム・ストライカーの制作記録2でした。
今回は【ヤスリがけ】、【合わせ目消し】、【スジ彫り】について一部をご紹介させていただきました。地味な作業が多かったですが、これらの積み重ねで仕上がりに差が出てくるので、極力、作業量を減らして丁寧に実施する工夫が必要だと思います。
いずれの工程も奥が深く、今回も本の一部に触れたのみなので、機会がありましたら再度ご紹介させていただきたいと思います。
今回使用した商品は、2006年12月の発売、定価1,296円の商品でした。2018年12月現在でも安価で入手しやすくなっておりますのでチェックしてみて下さい。